ワイヤーカット放電加工の原理について
ワイヤーカット放電加工は現在様々な高精度加工に用いられております。加工の原理としましては、導電性および放電性の高い材質をワイヤー電極線に用い、導電性を高くした水溶性溶液および油性溶液の液内で、ワイヤー電極線を使用した放電の原理を応用し製品を溶かしながら高精度に様々な形状に加工を行います。放電の原理を用いるため、加工する材質としましては導電性のある材質ならばどのような難削材でも加工が可能です。放電によって加工するので表面は粗くなると思われがちですが、加工を行う回数を増やしながら電圧を下げることにより加工面も非常に滑らかに、かつ綺麗に仕上げることができます。
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ワイヤーカット放電加工で加工できる材質は?
ワイヤーカット放電加工は、微小な電流を通したワイヤー電極線を材料に近づけ、放電を行うことで材料を少しずつ溶かしながら加工する原理のため、前述の通り導電性のある材質であればどのような材質でも加工することができます。例えば、超硬のように非常に硬い材質で孔を開けたり、削りとることが難しいものでも、ワイヤーカット放電加工ならば精度よく加工することが可能です。世の中に存在する物質で、導電性があるものは全てワイヤーカット放電加工で加工を行うことが可能ですが、セラミックやプラスチックなどは通常導電性が無いのでワイヤーカット放電加工を行うことは出来ません。
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>>材質ごとの機械的特性については、レアメタル・難削材の機械的特性もあわせてご覧ください。
ワイヤーカット放電加工の水加工と油加工の違いとは?

ワイヤーカット放電加工には、大きく ①水加工 と ②油加工 の2つがあります。この水と油は加工するワークや製品に求められる特徴によって使い分けられます。
まず、水加工によるワイヤーカット放電加工の特徴は、何と言っても加工スピードが速いことです。通常の機械加工品であれば水加工で十分ワイヤーカットを行うことが可能です。さらに加工液の管理が容易であり、火災の心配がありませんので、非常に扱いやすい方式ということが言えます(穴数が多いなど、加工時間が多くかかるものについては、コストを考慮して水加工を選択する場合が多いです)。
一方、油加工によるワイヤーカット放電加工の特徴は、高精密な加工が可能ということです。加工スピードは水加工には劣ってしまいますが、面粗度を水加工より上げることが可能な上、腐食もありません。
超硬加工.COMを運営する㈱キンコーでは、油加工・水加工両方のワイヤーカット放電加工機を保有していますので、ご依頼を頂いた際には、そのワークに求められる機能をお聞きできれば、どちらの方式で行うべきかを提案させて頂きます。
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超硬をワイヤーカット放電加工機で加工する際の注意点
先述のようにワイヤーカット放電加工は超硬のような削ることが難しい難削材でも対応可能です。ただ材質によっては加工面に変化が生じる場合があります。例えば、超硬はコバルトの成分が入っているため、水仕様のワイヤーカット放電加工で長時間加工をした場合、水の中にコバルトが溶けだしてしまい、加工面が腐食する原因となります。したがって、長時間を要するような加工には、油仕様のワイヤーカット放電加工機を用いて加工することになります。しかし、油仕様は水仕様に比べて加工スピードが遅い・加工液のコストが高いなどの課題があり、すべての加工を油仕様で行うことが大きなコストアップとなってしまいます。超硬加工.COMでは、穴数が多く長時間ワイヤーカット放電加工に乗せなければならない超硬材の加工品の場合は、油仕様のワイヤーカット放電加工機で加工を行います。当社は40年超の超硬加工に対するノウハウを保有しており、水仕様の場合はどれくらいの時間で腐食するかを把握しておりますので、ケースバイケースで油か水かを使い分け、最適な加工方法を選択しています。
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>>難削材のワイヤー加工におけるポイントをみる
ワイヤーカット放電加工の加工事例:タングステンパーツ

難削材であるタングステンへのワイヤーカット放電加工にも、当社は対応しています。こちらの製品は、半導体製造装置に使用されるタングステン製のパーツです。中心部の4穴の加工はテーパー加工後、放電加工にて下穴をあけ、ワイヤーカット加工機による高精度加工を施しております。また、平行度、平面度ともに、0.005㎜以内であり、精密装置部品としての基準をクリアしております。超硬加工.COMでは、この様な精密加工部品の製作を得意としており、様々な加工設備、ノウハウ等を駆使し色々なタイプの精密部品をお客様に提供しております。
当社の加工実績例
当社では、他にもワイヤーカット放電加工において以下のような加工実績がございます。
- 最小インコーナーR5μmの型彫り放電加工と高精度鏡面加工仕上げ
- 最小インコーナーR0.023mm、面粗さRa0.04μmの超微細ワイヤー放電加工
- 公差±1μm以下の高精度微細マシニング加工
- 半導体・医療機器関連の超硬合金、難削材、レアメタルへの超精密加工
- 最小電極径φ0.03によるピッチ精度±2μmの高精度 細穴放電加工
高精度のワイヤーカット放電加工のことならお任せください
当社では、ワイヤーカット放電加工を13台、形彫放電加工機を5台、細穴放電加工機を6台保有する、放電加工のプロです。こんな材質はワイヤーカット放電加工できないのか?などお気軽に相談頂ければ対応可否をお応えすることも可能です。
また超硬加工.COMを運営する(株)キンコーが過去にお客様から受けたご質問はこちらです。
- >>『ワイヤー放電加工での最小微細穴径を教えて下さい。』はこちら
- >>『ワイヤーカット加工で使用可能なワイヤー線径を教えて下さい。』はこちら
- >>『ワイヤーカット放電加工のみの依頼でも対応可能でしょうか?』はこちら
- >>『超硬材へのワイヤーカットで、最小コーナーRはいくつですか?』はこちら
- >>『ステンレスで製作している部品を、超硬に変更できますか?』はこちら
- >>『超硬に対して、どんな溝加工できますか?』はこちら
- >>『超硬に対して、どのくらいの精度で加工できますか?』はこちら




















