Before (改善前)

SUS304材を用いたプレート形状の精密加工品を製作する際に、平面度が2/1,000mm~5/1,000mmと非常に高精密な精度が要求される場合、フライス加工と研磨加工にて加工を行います。しかし、SUS304材などの非磁性材料の研磨加工は切り込み量を小さくする必要があるため加工に時間がかかってしまいます。上図のような場合、3面に対して研磨加工をするため、フライス加工・研磨加工の2工程が必要となります。

V

After (改善後)

研削指示を無くすことでプレート部品の加工をフライス加工のみで行うことができます。研削指示がなければ、フライス面で平面度が2/1,000mm~5/1,000mmの精度が十分に出ます。仕上がり面に要求がない場合は研削加工が必要なくなるため、時間のかかる工程を減らすことができ加工時間を短縮することができます。従来設計では2工程かかっていた製品を1工程で完了することができるので加工時間短縮によるコストダウンになりますし、加えて納期短縮することにもなります。

POINT(要約)

SUS304材の研磨加工は材質特性上、非常に時間がかかる工程と言えます。製品の仕様上、問題が無ければ研削指示をなくすことで時間のかかる工程を省略することができ、大幅に加工時間を短縮することができます。加工時間を短くすることで、それに伴いコストも抑える事ができ納期も短くなるため必要のない精度はできるだけ緩和することがポイントとなります。